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2011.12.10 *Sat

【小説】 「ネットの彼女」 第6話(P-58) / 桂木 けい

 今にも力尽きそうな素振りで片方の足を引きずっていたロードランナーが、私たちの追撃を振り切って地中へと逃れたのは、そのスグ後の事だった。いくら手持ちの武器がボウガンだったとしても、相手が地面の中では手の打ちようが無い。

pinkusnow:「もうちょっとだったのにぃ~><!」

hikaru:「やっぱりオレの強さにシッポを巻いて逃げていったな?」

pinksnow:(ソレわ無いわよん・・・)

ryo:(それだけはナイなぁ・・・)

 幸いな事に、ロードランナーが地中を進む際には地面の上に砂埃が舞い上がるので、手負いのエモノがドチラへ向かって逃げて行ったのかは判るようになっている。

hikaru:「二人とも!聞こえてるゾ~><!」

pinksnow&ryo:「え?ナニが?」

hikaru:「しらばっくれても判るんだぃ><!」

 とりあえず武器を仕舞ってから回復薬を飲み、体力ゲージを満タンにしておいて、ロードランナーの後を追う事にした。

 このフィールドに限らず、1つのステージには複数のボスクラスのモンスターが配置されているが、いくつかの例外を除けば生息エリアが分かれていて、滅多に2匹以上の大型モンスターと遭遇する事は無い。

 だから山岳地帯を大きく外れて他のエリアを迂回しない限りは、新手のモンスターと出会うコトは無いハズだ。だが、この事を知らずに、行き当たりばったりでエリア移動を繰り返していると、イヤでも別のモンスターと出会う事もあるので注意が必要かな?。

pinksnow:「次はコッチだと思うわん!」

hikaru:「え~!オレは絶対にコッチだと思うけどなぁ~?」

 確かにロードランナーが逃げて行った方向は判ったのだが、1つ隣のエリアへ来てみると次はどちらの方角へ向かえばイイのか悩む事がある。もしこれが戦い慣れたモンスターが相手で、巣がある場所が判っていれば話しが早いのだが、今回の場合はメンバーの中に詳しい方が居ないので、1エリアずつ根気強く探すしか手は無い。

ryo:「みんなで分かれて探しますか?」

pinksnow:「それがイイわねん?」

hikaru:「ひ・・・ひとりで探すのか?」

 プレイヤー同士ならボイスチャットで連絡を取り合いながら探索が出来るので、ロードランナーを見つけてから皆を呼べばいいだけなので、みんながバラバラになる作戦を提案してみたが、ヒカルさんの反応が良くないような気がする・・・?。

pinksnow:「ヒカルちゃん、ryoちゃんをお願いねん!」

 相手の“言葉じり”から素早く空気を読む事に長けているピンちゃんが、ヒカルさんと私を一緒に行動出来るように言ってくれた。それも、ヒカルさんの自尊心を傷付けない方法で。

hikaru:「ぉ、おう、ま~かせとけっ!」

ryo:「私、一人でもイイけど・・・w」

・・・と、ココでワザと“空気が読めないヒト“を装ってみるのは、もう2:1で行動する事は決まっていて、せっかくの申し出を台無しにする私の返答に対して、ピンちゃんとヒカルさんの二人が、どんな反応をするのか?聞いてみたくなったからでもある。

pinksnow:「アチシが先に逝くわねん~w」

ryo:(あ!逃げられた><)

hikaru:「ryoさん、オレたちはコッチへ行くよ~!」

ryo:(う!聞こえてないフリしやがった><)

 とりあえずヒカルさんの後を追いかけるようにして、ピンちゃんとは別方向へと向かったのだが、何度かエリア移動をしているうちに辺りの風景が変わってきたような気がするのは私だけなのかな><?。

hikaru:「そんな心細そうなカオしなさんなって!オレがついてるからさ~w」

 まさか?顔の表情までは見えないハズだが、まるで“見えている”かのように話してくるのは、私の動作やチャットを“ちゃんと”見てくれているからかも知れない。

ryo:「そうですね、ヒカルさんが前衛に居てくれるからダイジョブですよねw?」

hikaru:「もしかして・・・オレをオトリに使う気だろっ?」

ryo:(この子、見た目より結構スルドイかもw?)

 このゲームの面白いトコロは、当然ながら“狩猟ゲーム“としての仕上がりの良さもあるが、こうしたプレイヤー同士の日々の会話の中で、年齢や性別、また住んでる地域や”損得”などシガラミの少ない友人関係を築いていける事が、ゲームシステム全体の中で大きなファクターを占めているようだ。

ryo:「なんか違う場所へ向かってる感じがしませんか?」

hikaru:「やっぱ、そうかなぁ~><?」

 私はいつしか、この少し(?)方向音痴のパートナーさんと一緒の道中を、だんだん楽しいと感じるようになっていた。

ryo:「やっぱり目標から遠ざかっているのは間違い無さそうですね・・・」

 きっと今頃は“ああ”見えて頼りになる(?)もう一人のメンバーさんが、ロードランナーの巣を探してくれてるハズだから、たとえ私たちが見当違いの場所をウロウロしていたとしても、クエストのクリアには“さほど”支障は無いだろう。

pinksnow:「みんな!見つけたわよん><w」


(P-59へ続くにゃ?!)

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