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2011.05.27 *Fri
【小説】 「ネットの彼女」 第4話(P-39) / 桂木 けい
手負いの獲物を追いかけて隣のエリアへ進んで行くと、こちらのエリアに居た仲間と合流していて、ラグ=ジャボスの周りには5匹のジャボスたちが、彼らのボスを守るように配置をしていた。
「さぁ、ポコッと倒しちゃうわよんw!」
ボウガンを構え直して小走りに走って行くピンちゃんとは、別の方向へと散開するように私も移動を開始した。まだ敵までの距離が多少あったので、そのまま駆け出して、ある程度の距離まで到達した時点で“ガチャリ!“とボウガンを構える。
“バシュン!バシュン!バシュン!”
“グギャ~~!”
私よりも先に攻撃を開始したピンちゃんのボウガンからは、装填した3発の散弾を一気に撃ち始めており、ボスの前面でタテになっている3匹のザコさんたちに襲いかかった!。他の固体より少し前に出ていた1匹が、散弾に弾き飛ばされて居なくなってしまうが、残りの2匹は何とか踏み留まって反撃の態勢に入る。
「そのまま下がって下さい!」
装填済みの弾は通常弾なので一度に2匹を射撃する事は出来ないが、それでもピンちゃんに近い方のジャボスを狙って引き金を引く。
“バン!バン!バン!”
5発装填のうち続けざまに3発を撃ったのは、ピンちゃんの散弾でダメージを負っているからと言う訳もあるが、もう1匹のジャボスがスグ後ろに迫っていて、コイツもピンちゃんを狙っており、コチラへの攻撃分を残したと言う意味もある。
“ギャウン!”
やはり、最初の3発でピンちゃんへ攻撃をしようとしていた1匹が倒れて、私の目算通り2匹目への射撃も続けて行った!。しかしこの2匹目については、先ほどの散弾のダメージが浅かったようで、私の通常弾2発だけではトドメを刺すトコロまでは行かない!。
だが、2発の弾が当たった影響により、少し後ずさるように“怯んで“くれたので、このスキにピンちゃんが次弾の再装填を完了し再び反撃をすれば、もうボスの前にザコは居なくなっていた。
ピンちゃんが散弾でボスとその後ろのザコさんを、まとめて始末しようと考えているオカゲで、敵のターゲットがピンちゃんへと集中していく。この状況で私がすべき事とは何だろうか?。
3発ずつの散弾射撃を繰り返しては、左右前後に回避を行って敵を引き付けてくれるが、そのままではラグ=ジャボスを倒すのは少々手間取るだろう。だとすればガラ空きの背中に向けて、少しでも威力が高い貫通弾を使用して背中から弱点のお腹を狙ってやれば、早々に決着がつく可能性が高い。
あとはピンちゃんの射撃範囲に、スッポリと入ってしまわないように気をつけながら、攻撃を続ける事にする。
“ズギュン!ズギュン!ズギュン!”
ピンちゃんを追えば私が後ろから貫通弾を撃ち、私の方へカラダを向ければピンちゃんがザコごと散弾を掃射する!。このように必殺の位置取りを行えば、いくらラグ=ジャボスだとは言えど手負いの相手だ。“ギャウ~~ン!”と力尽きて、その巨体が地面へ崩れ落ちるまでに、それほどの時間は必要としなかった・・・。
「やっぱり、あちしの勝ちねぃ~!」
「いえいえ“私たち”の勝ちですw」
「こんなザコに時間をかけてしまったわん><」
「このラグ=ジャボスがザコなのですか?」
「そうよん!ココにはもっと強いモンスターたちがいるわよ?」
え!そうだったの?!私が今まで“ゴール”だと信じて努力を重ねてきたのだが、実はコレこそがスタートだったと言う事らしい・・・。
本当ならば“当初の目的”は果たしたハズなので、もうこれでVHともサヨナラのツモリでいたのだが、良く考えてみると宿敵のラグ=ジャボスを倒したとは言え、それは“ピンちゃん“というパートナーさんが居たからであり、決して一人で勝利したワケでは無い。
「え?し、知ってますよ、それくらい・・・」
ここで「知らない」と正直に答えても良かったのだが、それだと何かのツッコミを入れられてしまいそうだから、とりあえず誤魔化しておこうかw。
「ありがとうございました!」
「こちらこそよんw」
ラグ=ジャボスのカラダにナイフを入れて、“皮”とか“爪”をいくつか手に入れたが、まだこれくらいの数の素材では何も作る事は出来ないだろう。でもコレこそが記念すべき初勝利の報酬だw。
「また一緒に戦ってくださいね?」
「まかせてちょ!」
クエストが終了して1分ほどの時間が過ぎれば、ココへ来た時と同じく白い光りに包まれて視界がフェイドアウトするが、再び目を開けてみると城塞都市ラァグレイドの出発ゲートへと戻ってきていた。
辺りを見回したが、まだピンちゃんの姿は無い。でもスグに帰って来るだろうから、ここで待ってみようかな?。クエストが終わって“ハイサヨナラ!”と言うのも少し寂しいような気がする。せめて姿を確認してから別れても、その時間を“ロス“と呼ぶような”以前の私“はもう居ない。
(P-40へ続くにゃ!)
※目次ページはコチラ!
「さぁ、ポコッと倒しちゃうわよんw!」
ボウガンを構え直して小走りに走って行くピンちゃんとは、別の方向へと散開するように私も移動を開始した。まだ敵までの距離が多少あったので、そのまま駆け出して、ある程度の距離まで到達した時点で“ガチャリ!“とボウガンを構える。
“バシュン!バシュン!バシュン!”
“グギャ~~!”
私よりも先に攻撃を開始したピンちゃんのボウガンからは、装填した3発の散弾を一気に撃ち始めており、ボスの前面でタテになっている3匹のザコさんたちに襲いかかった!。他の固体より少し前に出ていた1匹が、散弾に弾き飛ばされて居なくなってしまうが、残りの2匹は何とか踏み留まって反撃の態勢に入る。
「そのまま下がって下さい!」
装填済みの弾は通常弾なので一度に2匹を射撃する事は出来ないが、それでもピンちゃんに近い方のジャボスを狙って引き金を引く。
“バン!バン!バン!”
5発装填のうち続けざまに3発を撃ったのは、ピンちゃんの散弾でダメージを負っているからと言う訳もあるが、もう1匹のジャボスがスグ後ろに迫っていて、コイツもピンちゃんを狙っており、コチラへの攻撃分を残したと言う意味もある。
“ギャウン!”
やはり、最初の3発でピンちゃんへ攻撃をしようとしていた1匹が倒れて、私の目算通り2匹目への射撃も続けて行った!。しかしこの2匹目については、先ほどの散弾のダメージが浅かったようで、私の通常弾2発だけではトドメを刺すトコロまでは行かない!。
だが、2発の弾が当たった影響により、少し後ずさるように“怯んで“くれたので、このスキにピンちゃんが次弾の再装填を完了し再び反撃をすれば、もうボスの前にザコは居なくなっていた。
ピンちゃんが散弾でボスとその後ろのザコさんを、まとめて始末しようと考えているオカゲで、敵のターゲットがピンちゃんへと集中していく。この状況で私がすべき事とは何だろうか?。
3発ずつの散弾射撃を繰り返しては、左右前後に回避を行って敵を引き付けてくれるが、そのままではラグ=ジャボスを倒すのは少々手間取るだろう。だとすればガラ空きの背中に向けて、少しでも威力が高い貫通弾を使用して背中から弱点のお腹を狙ってやれば、早々に決着がつく可能性が高い。
あとはピンちゃんの射撃範囲に、スッポリと入ってしまわないように気をつけながら、攻撃を続ける事にする。
“ズギュン!ズギュン!ズギュン!”
ピンちゃんを追えば私が後ろから貫通弾を撃ち、私の方へカラダを向ければピンちゃんがザコごと散弾を掃射する!。このように必殺の位置取りを行えば、いくらラグ=ジャボスだとは言えど手負いの相手だ。“ギャウ~~ン!”と力尽きて、その巨体が地面へ崩れ落ちるまでに、それほどの時間は必要としなかった・・・。
「やっぱり、あちしの勝ちねぃ~!」
「いえいえ“私たち”の勝ちですw」
「こんなザコに時間をかけてしまったわん><」
「このラグ=ジャボスがザコなのですか?」
「そうよん!ココにはもっと強いモンスターたちがいるわよ?」
え!そうだったの?!私が今まで“ゴール”だと信じて努力を重ねてきたのだが、実はコレこそがスタートだったと言う事らしい・・・。
本当ならば“当初の目的”は果たしたハズなので、もうこれでVHともサヨナラのツモリでいたのだが、良く考えてみると宿敵のラグ=ジャボスを倒したとは言え、それは“ピンちゃん“というパートナーさんが居たからであり、決して一人で勝利したワケでは無い。
「え?し、知ってますよ、それくらい・・・」
ここで「知らない」と正直に答えても良かったのだが、それだと何かのツッコミを入れられてしまいそうだから、とりあえず誤魔化しておこうかw。
「ありがとうございました!」
「こちらこそよんw」
ラグ=ジャボスのカラダにナイフを入れて、“皮”とか“爪”をいくつか手に入れたが、まだこれくらいの数の素材では何も作る事は出来ないだろう。でもコレこそが記念すべき初勝利の報酬だw。
「また一緒に戦ってくださいね?」
「まかせてちょ!」
クエストが終了して1分ほどの時間が過ぎれば、ココへ来た時と同じく白い光りに包まれて視界がフェイドアウトするが、再び目を開けてみると城塞都市ラァグレイドの出発ゲートへと戻ってきていた。
辺りを見回したが、まだピンちゃんの姿は無い。でもスグに帰って来るだろうから、ここで待ってみようかな?。クエストが終わって“ハイサヨナラ!”と言うのも少し寂しいような気がする。せめて姿を確認してから別れても、その時間を“ロス“と呼ぶような”以前の私“はもう居ない。
(P-40へ続くにゃ!)
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