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2011.05.22 *Sun

【小説】 「ネットの彼女」 第4話(P-38) / 桂木 けい

「ジョ~ダンぢゃないわよ~!何でコッチに来ちゃってんのよぅ~~><!」

 およそ10mほど後ろには、あの大きな顎をガキン!ガキン!と噛み合わせながらジャグ=ジャボスが迫っているが、まだ追いつかれるには少し猶予がありそうだ!。このままピンちゃんの方へおびき寄せて行って、ターゲットが私からピンちゃんへと変更されてから、振り向いて次の攻撃に入るツモリだ!。

「こうなったら!最後の手段よん!!」

「ま、まさか?!」

 チマチマと標的を狙うのがメンドウになってきたピンちゃんが、もしかすると“私ごと“後ろの爬虫類めを始末しようと考えて、残りの散弾を使用してもオカシくは無い状況だ!?。ヘタをすると散弾で動きを止められた状態で、背後から”ガブリ!“と一噛みにされるといった非常にデンジャラスな運命がやって来る事になりかねない!。

 彼が次の弾をリロードしているが、ソレが仮に何の弾だったとしても、ココは安全策を取り90度ほど横へ進路をズレておいて、散弾で撃たれる事だけは避けておかなくてはならない。

 また先ほどから“とんずら”状態で走っているので、スタミナが切れてしまい減速する前に迎撃体勢を取っておく必要もあり、再びラグ=ジャボスを頂点とした三角形の配置に戻る。

ある程度までピンちゃんに近づいたオカゲで、ラグ=ジャボスが2人のうちドチラをターゲットにしようかと、身体の向きを左右に向き直る仕草を見せる。このスキに私も次弾をリロードして敵に向き直るが・・・。

「イタタタタタ!!」

 やはり!ピンちゃんが撃った弾は散弾だったらしく、その流れ弾の一部が私にも命中してしまった。

「あらw?ゴメンねぃ~ww」

 あれは(半分以上)確信して撃っている可能性もあるが、これくらいでイチイチ怒っていても楽しい事は一つも無い。済んだ事は許してあげるが、決して“忘れる”という事では無いので、仮に今度はラグ=ジャボスを攻撃する時に彼が近くに居たとしても、私が引き金を引く時にタメラウ理由は無いよねw?。

 私が装填した弾は貫通弾で、残弾が残り少なく使い切っておこうと考えたのだが、こんなトコロにも私の“几帳面さ“が現れているようだ。例えゲームの中の出来事であっても、その人の性格やクセのようなモノは、この仮装空間の中でも同じ事であるらしい。

「きっと、もうすぐよんw!」

「え!何がですか?」

「何がってヴァナ~タ・・・あの怪獣が力尽きるのがよ~!」

 私の画策した通り、素直なラグ=ジャボスがピンちゃんを標的に選んで攻撃体勢を取っている。突進の前には力を貯める為に大きく膝を曲げて、しゃがみこむのがその合図だ。突進と言っても、一度にそれほど長い距離を進むワケでは無いので、ココからでも有効射程内に捉える事が出来る。

 ピンちゃんを追えば私に後ろから撃たれ、私に攻撃をしようとすればピンちゃんが背中を狙うので、私達2人を同時に攻撃範囲に収めない限り、相手に勝ち目は無い!。しかし勝負と言うモノは、それこそ“フタ“を開けてみるまで何が起こるのか判らないので、ココで気を緩めるツモリも無い。

“グギャーー!!”

 今にも倒れそうな鳴声を出して、このまま一気に力尽きるかと思われたが、必死の形相で何とか両方の前足を踏ん張り、倒れ込むのを我慢したようだ。しかし、もう残りの体力が少なくなっていて、後ろ足を引きずるような歩き方が、何故か“哀れ“に思えてならない。

「捕獲するという手もあるわね~w!」

「ん、捕獲が出来るのですか?」

 ピンちゃんが言うには、弱った状態のモンスターを罠にハメてから、捕獲用麻酔玉を何発か当てれば、そのまま眠りについてしまうので、後はギルドから引き取りに来てくれるらしい。またこのままトドメを刺してしまっても、屍はギルドのモノとなるのがココの決まりという事だった。

「捕獲用のアイテムを準備していません><」

「なら、方法は1つしか無いわ~~w」

 隣のエリアへと逃げて行ったラグ=ジャボスを追いかける前に、残りの弾を確認してみると、高威力の貫通弾と火炎弾は撃ち切ってしまっていたが、まだ散弾が15発と通常弾が70発くらいは残りがあった。

 “ガチャリ!“と通常弾をリロードしておいてから、ボウガンを背負い直す。いよいよ積年(?)のウラミを晴らせる時が近づいているようで、小さな緊張感のようなモノが私のカラダを包み込んでいる。

「準備が出来たのなら、そろそろ行くわよん!」

「はい、行きましょう!」

 まだ残り時間の心配をする必要が無いので、獲物が逃げて行った方向へと2人で歩き出す。すると何故か?ライルやララさんが一緒だったクエストの事を思い出した。あの日から、まだ2週間と過ぎていないハズなのだが妙に懐かしい感じする。

 あの時にもサンザンな目に遭わされたラグ=ジャボスを、あと一歩のトコロまで追い詰める事が出来たが、せめてライルだけでも一緒に居てくれたらと考えるのは、私の中に人として“まだ甘い”部分が残されているからだろうか?。


(P-39へ続くにゃ!)

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