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2011.03.19 *Sat

【小説】 「ネットの彼女」 第4話(P-34) / 桂木 けい

 ナケナシのお金で買ってきた火炎弾だったが、まさかコレほどの効果だとは思わなかったので、今まで価格が高い事を理由に使用を避けてきた事を少し後悔したくらいだ。この分だとpinksnowと半分(30発)ずつ分けたのだが、それぞれが手持ち分を確実に撃ち込めば相当のダメージを負わせる事が出来るだろう。

 火炎弾が余程痛かったと見えて、怒り心頭のラグ=ジャボスが、回りのジャボス数匹と一緒にコチラへと接近して来るが、pinksnowがザコの大半を引き付けてくれているうちに、ボスへの攻撃を続ける必要がある。

 一度に装填可能な火炎弾の数は3発なので、この3発を撃ち切る毎に後ろへ下がりながら再装填を行うが、敵の攻撃を受けそうな時は、横方向への回避も交えての臨機応変な対応が必要になる。ガンナーとして一番キモに命じておかなければならない事は、やはり敵の攻撃を”受けない”という事に尽きるだろう。

 何より剣士用装備とは違って軽装な鎧しか身に着ける事が出来ないので、剣士が耐えられる攻撃でも瀕死になったり、運が悪ければそのままヤラレてしまってゲームオーバーという事も考えられるからだ。仮に瀕死で生き残ったとしても、その後の時間を回復薬を飲むなどの行動に消費しなければならず、その間は攻撃要員としては役に立っていない事になるからだ。

 ザコとボスのコンビネーションは見事で、少しでも気を抜けばいずれかの攻撃を食らってしまいそうだが、まだダメージという程の傷は受けていない。途中で散弾も使用したのでザコの数を減らす事に成功したと云う事もあるが、何よりも火炎弾の威力が凄まじくて、ザコなら一撃で倒す事が出来る。

 ザコを蹴散らしながら後退をして、間違ってもラグ=ジャボスの攻撃範囲には入らないように気をつけながら、“バン!バン!”と火炎弾を頭部に目がけて射撃を行う。さすがのボスも、この火炎弾の炎が顔に当たると、そのイタさで怯んでしまう様で、その時に残弾があったとしてもガチャリ!と次の弾をリロードする事にしておく。

 こうして順調に射撃を行いダメージを与えていたが、頼みの綱である火炎弾の残りが心細くなってきた。

「そろそろコッチと代わりませんか?」

「ぇ・・・何を代わるの?」

「もう火炎弾が無くなってきたので、コチラへ来てボスをお願いです!」

「やっとミーの出番なのねぃ~~!!」

 pinksnowがコチラへと走って来るのに合わせて、私も彼がこれまで居た方向へと駆け出して、彼の背後にいるジャボスたちが彼の背中を攻撃する事が無いように、散弾を使用して敵の動きを止める。こうしてココにしばらく居れば、離れて行くpinksnowよりも私の方が近くに居る為に、ジャボスたちのターゲットがコチラに向くハズだ。

 ジャボスの数が6匹ほどに増えてはいたが、今の私にとって(散弾さえあれば・・・)コレくらいの相手なら大したコトは無い。しかし、全部倒してしまうと、ボスが次の固体を呼び寄せてしまう。そうなるとボスの周りに新たな護衛を増やしてしまう結果になるので、このまま逃げ回っている方が得策という場合もありうる。

「あのぅ・・・ryoちゃんでイイ?」

「どうかしたのですか?」

「あのね・・・あちしね・・・」

「はい?」

 ここへ来て何故か歯切れが悪くなったpinksnowだが、一体何があったのだろう?。ザコたちの攻撃から逃げながら彼の居る方角を見てみると、ボスから全力疾走で逃げ回っている姿が見える。

「ボウガンってどうやって撃つんだっけ><?」

「はぁ??」

 本当に上手いのか下手なのか判断が難しいpinksnowが、ココへ来てそんな事を聞いて来るので、もう少しで吹き出してしまうトコロだった。

「引き金を引いても弾が出てくんないのよぉ~・・・不良品かしら・・・><?」

 リアルでは無くてヴァーチャル世界の中だから、手に持っているボウガンを始め、着ている防具や使用するアイテムまでの全てがDATAで出来ている。このゲームのシステムとして“故障”というモノがあるのなら別だが、このヴァーチャ・ハンター(VH)においては、そのような概念は無かったハズだ・・・。

「とりあえず火炎弾を装填して下さい!」

「え?装填するの??」

「アタリマエです!!」

 近接武器とは違い射撃をする前に使用する弾を選んでガチャリ!と装填をしないと、ボウガンはタダの棒っ切れになってしまう・・・。中にはコレを振り回して遊んでいる方も居られるようだが、それはあくまで“お遊び“の範疇でしかない。

「あら?何か弾が飛んだヮ!?」

 これで何とかボスに攻撃をして貰えそうな雰囲気にはなったが、何故か不安が残る状況だ・・・。

「ソレでボスを攻撃して下さい!」

「やってみるワん!」

 それでも全くの初心者という訳では無くて、上手にザコたちの攻撃を避けながら反撃を行っている。

「なかなか当たらないのよぉ~~><!」

 この頃になると、もう不安というより笑いがこみ上げてきて、さっきまで必死に戦っていた事がウソのようだ・・・w。


(P-35へ続くにゃ!)

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