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2011.02.14 *Mon

【小説】 「ネットの彼女」 第4話(P-25) / 桂木 けい

 この草原フィールドには多くの草食獣が居て、これらを相手に射撃練習を行うと、攻撃を受けた草食獣が反撃をして来て回避の練習にもなるのだが、相手の動作が肉食獣のソレよりも緩慢というか・・・遅いので、最初のうちはコレでも良かったが練習を繰り返しているうちに、だんだんと物足らなくなってきたのだ。

 まだ早いような気もするが、今のまま練習を積んでもコレ以上は上手くならない感じがするので、以前に出会った事のある小型の肉食獣を探す為に、草原フィールドの奥へと移動をする事にした。

 いくつかのエリアを通り抜けて、山の麓を目指して歩いて行くと、ずっと前に見た事のある感じがする岩肌が露出した風景に出くわした。まだ緑が幾分は残っているがゴツゴツとした質感の岩が所々に出ていて、この採取クエストがスタートした地点と比べると、全く別のエリアになっており、もうこの辺りでは先ほどまでは多く生息していた草食獣の姿が見当たらない。

 もう少し先まで歩いて行くと、更に岩肌が多く露出した風景へと変わって行き、耳を澄ませば風の音以外にも、何かの鳴き声が混ざっているようだ。少しだけイヤホンのボリュームを大きくして、モンスターの鳴き声を聞き逃さないように注意を払うと、向こうの方で、やはり何かの鳴き声がする。

 何度か聞いてみて、それが草食獣のモノでは無いと確信したので、これから更に奥へと進んで撃ちに行こうと思うのだが、余り相手の数が多かったり親玉クラスが寝ていたりすると、逆にコチラが狩られる可能性もあるな・・・。

 例えヤラレてクエストが失敗したとしても、元々は射撃練習に来ているだけなので、クエスト報酬が貰えなかったとしても、何ら失うモノは無いハズだ。だからエリア移動をして、そこに多くの肉食獣が居たと想定した場合に備えて、散弾を装填しておくと云うのも一つの手だが、ソレでは練習にならないので通常弾を選ぶ事にした。

 ”ガチャリ”と装填をしてから背負い直す。コレで後は構えるだけで射撃を行う事が出来るので、相手となるモンスターがブレス等の遠距離攻撃をして来ない限りは、コチラに先制攻撃のイニシチアブがある。

 エリアをもう一つ移動して、岩陰から向こうを覗き見ると、以前に戦った事のある“ジャボス”に良く似た、体の色が黄土色の小型肉食獣を5匹見つける事が出来た。黄色っぽい体色の中で、目だけが赤い色をしていて特に目立ったのが印象的だった。

 動きについても見てみると“ジャボス”に比べてだが、ピョンピョンと跳ねるような動作が多くて、ボウガンで狙うには少し難しそうな気がした。

「何事も慣れとかないとね・・・」

 自分に言い聞かせるようにしてから覚悟を決めると、ボウガンを構えて一番手前の固体に照準を合わせる。まだコチラに気づいていないのか?警戒された様子は無い。狙った相手が2度目のジャンプ後に着地をしてから、体の向きを変えようとするので、そのスキを狙ってトリガーを引く。

「バシュン!バシュン!」

 クロスボウガンから放たれた2発の通常弾が、真っ直ぐに目標となった小型肉食獣の胸の辺りへと着弾し、「グギャッ!」という鳴き声を上げて倒れた!。ここからでは距離が遠く威力が減衰したせいか?倒すには至らなかったが、いくらかのダメージを与えたのは確かなようだ。

「これ、イイかも・・・?」

 やはり21世紀の世の中で、狩りと言えば射撃によって行うのが普通であり、今だに刀や槍を手にしているのは世界中でも極一部の未開地くらいのモノだ。

 しかし、このゲーム世界の中においてボウガンの位置づけは、滅びてしまった前文明の技術の一部を復元したに過ぎず、弩(いしゆみ)に火薬を仕込んで威力を強化した程度のモノで、現代兵器の“銃火器“ような一撃必殺の攻撃力は付与されていないようだ。

 最初に狙撃した固体がこちらに気づいて近づいてくるが、装填した弾はまだあと3発あるので、ゆっくりと照準を合わせておいて、ある程度の距離まで近づいてからトリガーを引く。

「バシュ!バシュ!バシュン!」

「グギャーー!」

「うかつなヤツめ!」

 さすがに5発も命中すれば小型のモンスターは倒せるようだが、それには相手を十分な距離まで引き付ける必要がありそうだ。相手が1匹ならそれでもいいが、今回のように群れを相手にするとなれば話は別だ。

 1匹を倒してしまったので残りの4匹に私の存在を気づかれてしまい、こちらへピョンピョンと跳ねながら近づいて来る。以前に戦ったジャボスの亜種のようなので、もうそれほど恐れる相手では無いが、ガンナー用装備と云われる軽いが防御力の低い革製の鎧を着て、あの群れの中へ突撃するのはイマイチ気が進まない・・・。

 ”ガチャリ”と次の5発を装填しておいて、一番先頭を駆けてくる2匹目に照準を合わせてトリガーを引くが、ジャンプの瞬間だったようで外れてしまった!。


(P-26へ続くにゃ!)

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