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2011.02.09 *Wed

【小説】 「ネットの彼女」 第4話(P-24) / 桂木 けい

 その日も仕事を早めに切り上げてからスグに帰社する事にするが、社の玄関ホールを出て表通りを歩いていると真央から携帯にメールが入る。

『リョウさんへ 今日も遅くなるから 泊りに行けないよ~><』

 最近は早く帰るようになった私と違って、彼女の方はいつも遅くまでガンバっているようだ。彼女のお仕事よりも彼女の体調の方が心配なのだが、もうスグ週末になるので休みの日になれば会って話す事も出来るだろう。

『お仕事タイヘンだね もうすぐ週末なのでドコカへ出かけましょ~!』

 今も勤先の会社で、他の方たちと一緒にガンバっている彼女を思うと、無性に”ギュッ”っとしてあげたい気持ちにはなるが、実際には出来ないのが世の中というモノなのかなぁ~・・・。

 最近になりネットのゲームを始めた事によって、以前よりも帰宅する時間が早くなったようだ。だが私の周りでソレを知ってる人間は居ないので、きっと何かヘンに思ってる方が居るかも知れないが、周りのコトは気にしない事にしている。

 そしてテキト~に食事も済ませてから家に着き、いつものようにシャワーを浴びるが、ここ最近はPCの電源を入れたままで、滅多に切る事が無くなった。早く帰宅をするようになり、自宅で仕事のファイルを開くようになったと言う事もあるが、常時接続と常時OS起動がアタリマエのこの時代に、イチイチ電源を切っている方が少数派なのだ。

 シャワーを終えてメッセンジャーを見ると、会社を出てから3通のメールが届いていたので、その内容を見たが、どれも明日になってから処理をすれば間に合うモノばかりだったから、ウィンドウを閉じておく事にする。

 そして、いよいよヴァーチャ・ハンター(以下VH)というネット・ゲーム(以下ネトゲ)を立ち上げて、アイシャンティという世界へとINをすれば、ここからはネット上の住人としての生活が始まる。

 ラァグレイドの城塞都市を拠点として、ここから様々なフィールドへと旅立ち様々なクエスト(ギルド依頼)をこなしていくというのが、このゲームの大まかな流れではあるが、過去に何度もアップデートを繰り返すうちに、狩り以外の要素も多く取り入れられてきて、今ではSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のような側面もあるので、“狩りだけのゲーム“というよりはアバター(ネット上での自分の分身のようなもの)を使用したコミュニケーション・ツールの1つとしての側面も併せ持っている。

 私が選んだネット上のキャラクターがタマタマ“ハンター”だったと言うだけの話で、この世界の中には他のクラス(職業)を選んで参加をしている方も多く居るようだ。

 前置きが長くなったが、この日はもうギルドから練習クエストを受注して、もう草原フィールドへと狩りに出ていた。以前に購入したクロスボウガンを持ち、大人しい草食獣を相手に射撃の訓練をしているのだが、これがなかなか難しい・・・。

 いくら大人しい草食獣とは言っても、さすがにボウガンで撃つと、怒ってコチラに角を向けて突進をして来るので、コレをマトモに食らってしまうと、今着ている安物のレザー防具では結構痛かったりする。

 こうして何度か射撃による戦いを経験して判ってきた事がいくつかある。一つは剣士の頃とは違って、相手の方を向いていても必ずしも攻撃がヒットするとは限らない事である。

 ボウガンを構えてから“狙う“という手順が入る為に、実際にターゲット・スコープを覗いて照準を合わせる必要があり、コレが出来ないと狙った箇所へと命中させる事が出来ないのだ。

 次に使用する弾には種類があり、その種類によって有効射程距離が変わるという事も大きなポイントだ。弾には通常火薬を使用した通常弾がポピュラーだが、弾に加速用火薬が仕込んであり、発射してから加速をして相手を貫通する弾や、着弾後に爆薬が破裂してその威力や炎でダメージを与えるモノまであり、この他にも属性弾といわれるモノや、状態異常を引き起こすモノまで多種多彩にあるようだ。

 また剣士の時と同じく相手の体の各部位には、それぞれの硬さ(防御力)が設定されているが、剣での斬撃とボウガンによる銃撃では違った値になっている検索結果が出ている。

 このように同じゲームであるにも関わらず、選んだ武器種によっては全く別のゲームをしているような感覚になるトコロも、このVHというネトゲの奥の深さを表している。

 何より私が気に入ったのは、いちいちモンスターを追いかけて行く手間が少ないという事以外に、相手の攻撃範囲の外側から一方的にダメージを与える事が可能という点に尽きるだろう。

 しかし、一度でも相手の接近を許してしまうと、防御力の低い軽い防具しか着る事が出来ない為に、下手をすれば一撃で葬り去られてしまうと云った、ギャンブル性の高いクラスでもある。


(P-25へ続くにゃ!)

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