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2011.01.06 *Thu

【小説】 「ネットの彼女」 第3話(P-20) / 桂木 けい

 ジャボスの鳴声というには、少し大きな叫び声と云ったほうが正しい表現かも知れない。ただ一つだけ気になったのは洞窟の中で反響をしているので、その声が奥の方からなのか?それとも後ろからなのか判断がつかないという事だった。

 少し奥へ進んで行くと、普通サイズのジャボスが1匹出て来ており、「ホッ!」としたのが正直な気持ちだった。

「コイツを狩れば残りはあと4匹ですね!」

 背中の長剣を抜いて、スグに切りにかかる前に相手の様子を少し見ておく。ジャボスが飛びかかろうとしたのなら先に回避をしておき、着地したジャボスの首元へと刃を叩き込めばイイのだが、その前に先に手を出してしまうと、ジャボスの足がキックのようになってコチラへの頭部を直撃してしまう。

(さっきもソレでヤラレそうになったしな・・・)

 コレは何度かの格闘戦を経て私が学んだ・・・数少ない知識の1つだ。しかし相手はまだキョロキョロと落ち着かなげにララと私の二人を見ながら、どちらに攻撃をしようかと迷ってるみたいで、今なら先制攻撃を仕掛けるチャンスに見えた!。

 手が背中の長剣を握り締めて、抜刀と同時に切りかかる準備に入る!。

「ryoさん!」

 ララがコチラに話しかけてきたが、今はゆっくりと話しをしている時では無いので、返事をするのは後にして貰おう。今は目の前にいるジャボスへと集中して、いかに先にダメージを与えておき、怯んだ相手へ2撃目を食らわせるか?という事に全神経を集中させたい。

「ねぇ!ちょっとryoさん><!」

 余りにもララが執拗に話しかけてくるので、いつでもガードが出来るようにジャボスに対して長剣を構えておいて彼女の居る左側へと目を向けると、何故か後ろを向いている?。いくらジャボスを私に任せたからと云っても、コレでは彼女の背中がジャボスから見てガラ空きになっている。

「ララさん!相手に背中を向けていては危険です!」

 いくら私よりHRが(たったの2つとはいえ)上とは言っても、ココまで素人ではサスガに守りきる事は難しいかも知れない。もう少しマジメにしてくれないとコッチが余計な心配をしなければならないので、チーム戦の連携が悪くなるな・・・。

「そそ!ryoさんの背中ですぅ!」

 だから背中を向けているのは彼女で、彼女から見れば確かに私の背中がソチラに向いてるかも知れないが、肝心のジャボスは私の目の前に居るんだから、私から言わせて頂くとしたなら、背中を無防備にテキに向けているのは・・・。

「ryoさん!もしかして、さっきから音楽のテンポが速くなってない?」

 音楽と今の状況に一体どんな因果関係が有るのかは知らないが、そういえば確かにライルの言うとおり、つい先ほどからBGMが変わっている?。

「ギャオーース!!」

 すると突然!スグ後ろから耳をつんざくような叫び声がして、マイ・キャラが両耳を塞いで立ちすくんでしまい何も出来ない状態になった!!!。

「何だ~~!今のは?!」

「だから!ryoさんの背中が危ないんですぅ><!!」

 この時になって、ようやく自分の置かれた状況が把握出来たが、もう振り向いている余裕は無い!。今から思えば”背中がガラ空き”だったのは、ララでは無くて実は私の方だったという事だった。まさに前面のジャボス、背面のラグ=ジャボスと言ったトコロか?!。

 もうなったらザコにかまっている時間は無い!スグに後ろを振り向こうとするが、背中に大きな衝撃を受けて、目の前のジャボスの居るトコロへ頭から飛び込む!!。ヘッドセットが激しく揺れて、目の前に赤や黒そして白のフラッシュバックが現れて視界を塞ぐ!。

 今の一撃で体力ゲージの約半分を奪われてしまったが、運良く?一撃死は免れたようだ。後ろから突き飛ばされた影響で、目の前に居たジャボスに体当たりをした事になっていて、起き上がり時にボス→ザコの連携攻撃を食らうという事は無かったが、それでも瀕死の痛手を被ってしまったのは間違い無い!。

 起き上がると、カラダの大きなラグ=ジャボスがララに向き直っていて、逃げ出そうとしたララの周りにはザコ達が退路を塞いでいる。

「このままでは、みんなヤラレてしまう!生き残る方法は・・・?」

 起き上がってから真っ先に私のすべき事は、生存確率から考えると”退路の確保”以外には考えられないのだが、このままではララがヤラレてしまう可能性の方が高い。リアルでは計算高いハズの私だったが、この次に取った行動は無謀にも、あの大きなラグ=ジャボスの背中に向かって手にした長剣を降り下ろす事だった・・・。

 背中というよりも尻尾の先にダメージのエフェクトが光ると、ラグ=ジャボスとザコの一群がコチラに向き直る。さして大きなダメージを与えた感じでは無いが、ララから私に注意を向ける事には成功したようだ。しかし・・・。

「一時、退避します!先に行って下さい!!」


(P-21へ続くにゃ!)

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