--.--.-- *--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT :

2010.12.29 *Wed

【小説】 「ネットの彼女」 第3話(P-19) / 桂木 けい

「キャ~~~~~!!」

 ヘッドセットのイヤホンから、突然ララの悲鳴を聞いたのはその時だった!。

「どうしたのですか?!」

 悲鳴の後には背中の大剣を抜く音と、ソレを振り回して空気を切るような音が聞こえてくる!。私と離れてから彼女が一人で何かと遭遇したのは間違い無い!。相手が例えザコでも、大げさなララの事だから悲鳴は上げるかも知れないが、もしもその相手が大物なら問題だ!。

 コチラの問いかけに彼女からの返答はまだ無い、今はもう洞窟の出口へと向かって駆け出しているが、ララの要る場所へと辿り着くには、まだ数秒を必要としていた!。

 出口付近へと近づくとララが大剣を振り上げて、コチラからではまだ視界が制限されていて見えない方向へと向かって威嚇をしている様にも見えるが、まだ相手を目視する事が出来ない事に苛立ちを覚える。

(まだだ、あともう少し・・・)

 もしかしたら外に出た途端に、あのイヤなラグ=ジャボスと鉢合わせをして、ガリッ!っと一噛みで昇天><という事も考えられるが、今はもうそんな事は言っていられない。

(え~い!もう、どうにでもなれっ!!)

 出口から飛び出して貰い事故という可能性もあるので、背中の長剣にかけかけた手を離して前転回避のモーションで出て行き、起き上がると同時に長剣クシナートを抜き、そして構える。

 しかし辺りに目をやるが、今見た限りでは周囲に異常は認められない?。

「ム、ムシ~~~><!!」

「え?・・・虫なの・・・へ?」

 決死の覚悟で洞窟を飛び出して、少々肩透かしを食らったような感じもするが、もっと最悪な相手を想像していた事から思うと、コレは良い誤算とも云える・・・かな?。

「早く追い払ってよぉ~><」

「あ・・・ハイハイ・・・」

 ララの方へと近づき手にした長剣を宙に振り回して、二人で一緒に羽虫を追い払っているが、相手が小さくてなかなか思うようにはいかない。

「ryoさん、ソレってもしかして虫網で捕れるヤツじゃない?」

「ええ!そなの?」

(そう云えば、そんなアイテムもあったな・・・?)

 私たち二人のボイチャを聞いていたライルが、ワザワザ教えてくれたのだが、この時に二人の手が一瞬だが止まったのは言うまでもない。

 ライルめぇ~!そう云う事はもう少し早く言ってくれれば良いものを・・・今頃教えるから、ララと二人で目が合ってしまって、周りに微妙な空気が立ち込めてしまったじゃないか・・・。

(また要らぬハジをかいてしまったな・・・)

 すると後は、この手にもった長剣を、ササッと自然に、そして流れるようなモーションで鞘に収めなくてはならないのだが、幸運にもソコまでは問題無く済ませるコトが出来た。またララの方を見てみるとアチラもスデに納刀をしていて、もうコレ以上このコトについてのツッコミは受け付けないオーラが出ていそうな感じがしている。

「ど、洞窟の中に戻りましょうか・・・?」

「そ、そですねぇ・・・w」

 このままでは何か間が保たないので、二人でジャボスの巣へと戻り、クエストの残りを進める提案をすると、今までなら何か余計な一言を云って私をイラつかせるララが、何故か素直に受け入れて先に歩き出すので、少し遅れて彼女の後からついていく事になった。

 洞窟内へと入り、まだもう少し奥の方へと歩いて行くが、まだジャボスの鳴き声が聞こえて来ないので、まだ次のヤツは出て来ていないようだった。

「ライル、今どの辺りまで来てますか?」

「そっちへ行くまでには、まだあと少しかかりそうですね~」

 ライルには出来るだけ早く合流して貰いたかったのは、別にララと二人きりだと何故か居づらくなったと言う以外にも理由はある!。それは今ドコに居るのか?全く判らない親玉の存在が、無言の圧力となって私達に重く圧し掛かってきていたからだ。

(コレがプレッシャーなのか・・・?)

「まだ出てきませんねぇ~」

 ララが待ちきれずに地面へと座り込んでボソリとつぶやく。

 そういえばライルがランダムで出現すると言っていたが、それはサイコロを振って一定の確率で出るという事だから、このまま待っていれば先ほどの様に出てきたジャボスを狩ってやれば無事にクエストがクリアとなるハズだ。

(しかし、それでも遅いな・・・)

「ryoさんは、どうして今頃このゲームを始めたのぉ?」

「何となくですよ・・・」

 まさか会社の後輩に”ゲームも出来ないクセに!”とバカにされたからとは言えないので、いかにも素っ気無く答えておく。

「ふぅ~ん、そうなんだぁ」

 何がそうなのかは皆目判らないが、先ほどの返事でララが納得してくれたのなら、もうソレ以上の説明は要らないだろう。

「グギャーー!!」

 少々待ちくたびれて居ると、ココで待ち人・・・イヤ・・・待ちモンスターがやってきたようだ!。

(でも少し鳴き声が大きいような・・・?!)


(P-20へつづく!といいにゃ?)

 ※目次ページはコチラ!

スポンサーサイト

COMMENT

Comment Form


秘密にする
 

TRACKBACK

TrackBack List


*** admin ** NewEntry ***

現在の経験値



プロフィール

kei

Author:kei
通りすがりのへっぽこガンニャ~です。

セ~セ~ド~ド~と後ろから、
ソレがダメなら
せめて横か崖上から・・・。
背中を向けた相手なら
この私に任せるにゃ~><!。

当ブログはリンクフリーにゃ!

また当ブログの画像や
ヘタっぴな文章等について
無断での転載を
一切禁じるにゃ~><!

skype:keikei0914(表示名kei)





カレンダー

03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -









Copyright © いまさら?ネトゲ狩猟日記! All Rights Reserved.
テンプレート配布者: サリイ  ・・・  素材: TripISM  ・・・ 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。