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2010.08.03 *Tue

【小説】 「ネットの彼女」 第3話(P-16) / 桂木 けい

 エリア5に戻ると、来た時とは逆に左側に森が広がっていて、直感的にそこに飛び込めば助かるような気がしたので、ララと一緒に樹木をかき分けてその中へと入って行った。

 大きな木の幹と葉に上手に隠れて、ジャボス達の群れをやり過ごす事にするのだが、二人で小さくなってしゃがんでいる姿は、とてもハンティングをするゲームの参加者には見えないだろう。

(どちらかと言うとハントされるゲームをしている気分だ・・・)

「あのぅ~、いつまでこうしてればいいんですかぁ~?」

 静かにしていればイイものを、ララが話しかけてくる。

「そうですね~、とりあえずあの大きいのが行くまでですね~」

 一体、誰のせいでこうなったと思っているのだろうか?。

(一度コイツの頭の中を見てみたいと思ったのだが・・・)

 今ライルが15匹程度までは倒してくれてるだろうから、あと少なく見積もっても9匹は倒さなくてはいけないはずだ。あの親玉がこのままライルの居るエリアへと辿り着いてしまうと、周りに引き連れているザコも10匹くらいいるので、今度は彼の方がピンチになってしまう事になる。

「ryoさん、そっちは大丈夫かな?」

 向こうの戦闘が一段落したのか、ライルからコチラを心配する連絡が入った。これまでの経緯を簡単に説明をして、今そちらに親玉が向かっている事を伝える。さて、これからどうしたものかと相談をしていると、ライルがこんな説明をしてくれた。

 先ほどのエリア6ではボスが起き出した後に、一定時間が経つとザコが1~3匹出てくるので、私とララの2人がそちらに戻って行きコレを倒すのがクエを終わらせるのに一番条件が良いと言う事。またライルはこのまま向こうの村エリアで隠れていて親玉をやり過ごすので、私達2人で今残っている9匹を倒せば無事にクリアが出来るというワケだが、クリア条件のうちそのほとんどをライルが倒しているので、これくらいは頑張っておかないと彼に申し訳が立たない。

 そんな事を考えていると、ジャボス達の一群が目の前を通り過ぎて行こうとしている。

 あとはこのゲームプログラムが遮蔽物を計算して、視界に入らなければこちらに気づかないような、丁寧なプログラムになっている事を願うだけだが・・・。

 この時ほど、ゆっくりと時間が流れるような気がするのは何故だろうか?、ザコたちが跳ねるように走って行くと、その後をゆったりと大股で親玉が歩いて行く。2人共が息を殺して群れが完全に通り過ぎるのを待つ。

「やっと行ったかな・・・」

「そうなの?」

 まだ後ろ姿は見えていたが、もうあと少しすれば完全にエリア4へと移動をして行く事だろう。
やがて姿が見えなくなってから立ち上がろうとして気がついたのだが、今まで2人でピッタリとくっついていたようだった。少し恥ずかしかったのだが気がつかないフリをして、そそくさとその場を離れて、前面の道に出て行きララの居る後ろを振り返る。

 彼女の方は全然気にならなかったのか?、それとも気にしていないのか?、特に変わった様子は無くて、私に続いて森から出て来ると・・・。

「それじゃ、巣に行きますね~」

 先に歩き出している私を追い越して、足早にエリア6へララが歩いて行くのだが、特に返事はせずにその後について行く事にした。彼女の後ろをついて行く時に思ったのだが、先ほど私が彼女を無視した事によってララがこんな行動に出たのだとしたら、私はどうやら彼女の事を少し誤解をしていたのかも知れないと少し考えたりもした。

 足早に進んだので、もと来たエリア6にはスグに到着する事が出来た。森のようなトコロから岩肌が見えるフィールドまで戻って来たが、まだジャボスを始め他の小型モンスターとも一度も遭遇をしていない。

 さっき逃げ出してきた洞窟のようなジャボスの巣の中に入って行くと、ライルの言った通り小さい(と言っても私よりも大きいのだが・・・)ジャボスが1匹おりララと私に気がついてこちらに駆け寄って来る。

 ある程度の距離まで来たらジャンプをして体当たりをして来るハズだ!、その距離を見極めて跳ねる瞬間に横方向に身体をかわせば、ヤツらの攻撃を受ける事は無い。

「ささ、ryoさんお仕事ですよ~w」

 大剣を背負ったまま、それを抜く素振りも見せずにララが話しかけてきた。

「ララさんは戦わないの?」

「だってぇ~女の子ですよ!手が汚れちゃうじゃないですか?」

 先ほどのエリア5でドキドキした自分には少々腹が立ったが、幸いにもジャボスは1匹なので私1人でも大丈夫だろう。背中の長剣を両の手で構えてジャボスがジャンプした時に回避を行い、着地してからこちらを向く瞬間には先制の一撃を加える事に成功をする。

 タテ方向からの切り下ろしの後には、横方向からの切りつけが2回ヒットした!。まだトドメを刺すというとトコロまでは行かないが、この2日のうちでは一番キレイに攻撃が決まった瞬間だった。



(P-17)へつづく!

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