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2010.06.01 *Tue

【小説】 「ネットの彼女」 第2話(P-6) / 桂木 けい

 ここで少し説明をしておくと、現在のゲームというものは技術的にも大幅な進化をしており、このヘッドセット(3Dゴーグル)で覗き続ける事によって、リアル世界とは約2倍近い時差を作り出しており、その為に現実世界での1時間はこちらでは約2時間として認識されるようになる。それは最初にラァグレイドの城門に向かって歩かされたのを覚えておられるだろうか?、一見あの必要が無いとも思える、あの歩くと言う行為の時間こそが、我々プレーヤーの脳に視覚信号を送り、脳との同調(シンクロ)を行う為に必要な時間的なプロセスだったりするという事だ。

 リアルでは肉体などの制約により頭脳の持つ処理速度が束縛されているだけで、仮想空間の中のようにその制限を受けない場合では、むしろそれくらいの速さの方が脳にとっては本来の処理速度に近く、またストレスが少ないらしい。それにこの技術は今やゲーム以外の分野にも応用されているのが現在の日本という訳だ。

 この技術はまだ2年前の2025年に実用化がなされたテクノロジーだが、今では小学生でも知ってる事だ。では一度シンクロした状態の人間から、このヘッドセットをいきなり外すとどうなるのか?、それも簡単な事で答えは眠くなる、ただそれだけだ。これは一度シンクロした脳が通常の状態へと一気に戻る際に一時的に眠りに近い状態となり、その間に通常の脳波状態へと戻っていくので、安全性には問題が無い事が確認をされているが、メーカー各社は余りオススメをしていないようだ。

 だから、例え通常時間の1/2とは言え、何よりも時間を大切にするビジネスマンとしては、この時間の浪費だけは避けておきたかったので、今からはマジメに与えられた任務をこなす事にしよう。

 しかし・・・キノコの生えてるところが分からない><。良く見ると他のパーティはフィールドの端の方へと移動して、倒れた古木のところに集まっている。

(そうか!ゲーム内でも、ここなりのルールというか、自然の生態系があるんだ!)

 そう考えると何となくこの問題解決の糸口が見えて来た!。目的が明確になればそれに向かって行動を考えてすぐに実行すればいいだけなので、私も他のパーティと同じくフィールド内の古木に向かってレア・キノコなるものを探す事にした。

 そうそう歩きながらする事がある、ヴォイス・チェンジャーの設定変更だ。今は確かデフォルトだから女性ヴォーカルみたいな声になっているが、これを男性のものに設定をする。ナチュラル・ヴォイスといって肉声をそのまま使用する事も出来るが、これではリアルの知人(それも会いたくないヤツ)と出合った時に話し声で本人が分かってしまう可能性があるので、使用している方はほとんどいないだろう。

「あ~、あ、あ、あ~」

 白いコートドレスを纏った、それもキレイでセクシーな雰囲気の女性キャラクターから発せられる、男性特有の野太い声というのは・・・全然マッチしないどころか、かつて一度だけ取引先の専務にムリヤリ連れていかれたドコゾのオカマバーを連想させるものだった・・・orz。(店の名前は確か「Pink Snow」と言ったか・・・?苦い思い出の一つだ・・・><)

 急いで他のヴォイス設定も探すのだが、男性カテゴリーの中にはいいものが見つからない。あきらめつつも、もう一度女性カテゴリーのサンプルを上から順に聞いいると・・・。26番目にやっと気に入ったものを見つける事が出来た。それは良く聞いてみるとやはり女性的ではあるが、どちらかと云うと中性的な印象の声で、最初の設定のように明らかな女性声とは全然違うものだった。またこの声なら今のキャラクターの姿ともマッチするので、私はこれを選ぶ事にした。あとはマイ・キャラのプロフィール欄にある「男性です」と云う部分にも強調表示の設定をかけておいた。

 これで一応のマイ・キャラ設定も終わったので、あとは制限時間内にレア・キノコなるものを集めて持ち帰ればクエストが完了するのだが、それについては少し急ぐ必要がありそうだ。ゲームメニューから依頼内容を確認すると「レア・キノコ20個の納品」とあるが、ポーチには10個までしか入らないので、一度ベース・キャンプへと戻る必要があるが、これはあまり離れたところで採取をしても、戻るまでの時間を考慮しなければタイムロスが大きくなる事を意味する。

 くよくよ考えても仕方が無いので、とりあえず出来る事からやって見る事にするのだが、ここのフィールドでは他のパーティがほぼ採りつくしているみたいなので、早々に隣エリアへと移動し、今度は他のプレーヤー達よりも先に採取を行う事にした。

「ryoさん、エリア移動するんですか?もしよかったら一緒に行きましょう」

 初めてやるゲームだ、相手がどの程度のビギナーなのか、この段階では判別しかねるが私ほどのシロウトでは無いだろうと考え、ここは同行する事にしたほうがメリットが大きいと判断をする事にした。

「そうですね、では宜しくお願いします。」

 こうして私は、この馴れ馴れしいRyle(ライル)という男と二人で、キノコを集める為に隣のエリアへと歩いていったのだった。


(P-7)へつづく!(更新は、一応・・・毎週火曜日の予定ですが、そろそろストックが・・・!)

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COMMENT

今日のも~伏線アリアリて感じで~…アタシ的にゎ(-゜Π^-)bでした☆

ボイスを男性のから選んでるあたりで『えぇ!?Σ(°°;)そこゎ女の子にしよ~よ~』とかww
2010/06/01(火) 18:50:41 | URL | Yuffie(ユフィ)☆ #- [Edit
Yuffieさんへ
今日もコメントをありがとうございます。
最近は小説にコメントを書いて下さる方が減っていますので、
トテモうれしいにゃ~w。

来週はいよいよ2人パーティで小型肉食竜の群れに出会いますよ!。

・・・ととと、ネタバレはここまでにゃん!。

でわでわ!。
2010/06/01(火) 19:55:02 | URL | kei #YG9ONXHE [Edit
ライルと言う人物・・・
重要人物のような気がします
いやたぶんそうですね
誰をモデルにしているのか
見極めマス^m^
2010/06/01(火) 22:05:55 | URL | LEON #- [Edit
LEONさんへ
いつもコメントをありがとうございます。

今日の内容はいかがでしたでしょうか?、
ライルさんはこの後にも出てきますので、
楽しみにしていて下さい。
2010/06/02(水) 07:56:25 | URL | kei #YG9ONXHE [Edit

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