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2016.01.23 *Sat

【小説】 「それは・・・よくある話のオンライン?!」 第1話(P-11) / 桂木 けい

「あの娘たちが罠の上を通過したら、先頭のオークたちに麻痺ガスを使うから彼女たちを誘導してくれ!」

「それなら、まかせてくだしゃい!ユウしゃん、メイしゃんコッチに向かって走って来てくだしゃい!」

「ララ様の弟がどうしてこんなトコロに?!」

「わーいパーシィくんだぁ~、おひさし~」

 彼女たちがパーシィの誘導によってオレの仕掛けた罠の上を通過すれば、後続のオークたちを罠の上に誘い込む事が出来る。そして彼女たちが通過したのを見計らって最初のトラップを発動させる。”シューッ!”と勢いよく噴出したガスに包まれた最前列のオークたちが数歩進んだ先で一斉に倒れ込む。密集隊形で進んで来た最前列が崩れると、それらに躓くカタチで後続のヤツラも巻き添えを食うといった格好だ。

「上手くいったか?!」

 倒れてダンゴ状態のオークたちの後ろから、よくもまぁコレだけ引き連れて来たものだと関心するくらいのオークやグールたちが押し寄せて来る。だがココで逃げ出せば、このうちの何匹かは確実に先の2人を追いかけるだろうが、あの完成度の高いメイド服を(着た2人を)傷つけるなんて事は決してさせはしない。

「パーシィ、敵が固まったら爆弾トラップを起爆させる!皆にも離れるように言ってくれ!」

「りょうかいでしゅw」

 倒れたオークたちが起き出すのを待たずに、その周りを迂回した後続部隊のオークやグールたちが武器を手にコチラへと迫っており、このままいけばこの狭い範囲にかなりの数の敵モンスターたちを集める事が出来るだろう。

「ユウしゃんとメイしゃんは、このまま先に行ってくだしゃい!」

「今回は本当に助かったわ、ありがとう」
(でも、この黒ずくめのシーフ、私たちをヘンな目で見てなかったかしら?)

 最初にお礼を述べたのは姉のユウだった。

「パーシィくんも一緒に行こうよ~あいつらいっぱい居るよ~」

「ボクはまだココに残って、あのライアしゃんと一緒に敵の足止めをしましゅ!」

「メイ、シーフ2人だけなら、捕まったりしないから先に行かせて貰いましょう」
(ララ様の弟はともかく、あの黒ずくめのシーフには注意が必要ね)

「ユウちゃん、ちょっと待って・・・あの、ドロボウさん?も気をつけてくださいねw」

「ん?ドロボウさんて・・・オレのこと?」

 ずっと1人で居たせいもあって、皆が嫌がるレベリングを繰すのも全く気にならなかった結果、能力的には”マスターシーフ”と呼べるレベルにまで達しており、筋力パラメーターもそれなりに上がっているから近接戦闘についても、そこそこの相手なら決して引けは取らない。つまり、オレがココで何を言いたいのかと云うと・・・ドロボウさんでは無いという事なのだが・・・。

 ダガーを両手に持ち踏み込みスキルで移動して、素早く敵ののど元へと切りかかりる。1対多数のバトルロワイヤルとなった場合は、このシーフの速さが何よりの武器となる。攻撃スキルと攻撃スキルの間に発生するスキを構え直しのスキルで打ち消しながら、三角形を描くように移動して連続攻撃を繰り出して行く。

(もう少し敵が集まってくれたらコッチのモンなんだが・・・)

 移動と攻撃スキルを交互に繰り返す度に、最初はいっぱいまであったスタミナ・ゲージが徐々に減り続けていく。このゲージを全て使い果たしてコチラの動きが止まってしまう前に少しでも多くの敵を引き寄せて罠を起爆させる必要がある。

(これは止まったらヤラレるな・・・)

 ある程度の敵たちを集める事には成功しているが、どうしても集まりきらない個体も居てなかなか起爆のタイミングを掴む事が出来ない。しかし残りのスタミナ・ゲージが少なくなり赤色になってしまった以上もう決断するしか無かった。

「お星様になるがいい!」

 最初に麻痺ったオークたちが倒れている周辺から、導火線を焦がしながら小さな火柱が地面を走る。そして、そのキッカリ1秒後には大爆発のエフェクトが辺りを覆い尽くした。何せオレの持つ全ての爆薬とパーシィの仕掛けたモノまで一緒に誘爆したのだから、中央付近にいたオークたちは確実に仕留めたハズだ。しかし爆発から少しでも距離が離れていたヤツラに対しては、とりあえずダウンは奪ったがまだ体力ゲージが残っている。少ししたらすぐに起き上がってオレたちに襲いかかって来るだろう。

 しかし手負いとなり地面に伏せている状態ならコチラにも勝機(?)は有る。

「もういいだろう、今から全力で逃げるぞ!」

「もう走ってましゅw」

「え?もう走ってるの?」

「ライアしゃん、先を急ぐでしゅよ!」

「あ、はい・・・」

 スタミナ回復薬をゴキュゴキュと飲み干すと、まだ起き上がって来ないオークたちをチラ見で確認してからパーシィの後を追う。

「そう言えば、さっきの2人は教会のメンバーさんだったのか?」

「フフフ・・・ライアしゃん、もしかしてユウしゃんとメイしゃんに興味がありましゅねw?」

「いや、興味と言うか、その・・・なんだ・・・」

「やっぱりアヤシイでしゅw」

 ん!もしかしてパーシィのヤツ、オレが彼女たちに一目惚れでもしたとカンチガイしてるんじゃないだろうか?。

「いや、そうじゃなくて、あのメイド服のコトなんだけど・・・」

「ライアしゃん、やっぱり彼女には可愛いメイド服を着せてみたい趣味の人だったのでしゅね?」

「だから、そうじゃなくて、アレを作った人のコトを・・・」

「アレとかって何でしゅか?ボク子供だからはまだ判らないでしゅw」

 オレの乏しい説明能力とパーシィのヘンにアッチ方向へと結びつける読解力では、もうこれ以上ナニを言っても誤解が広がるだけのような気がしてきた。

「やっぱりヘンタイさんだったわね?でも助けてくれたコトには感謝しておくわ」

「ん?今の声は?」

「さっきのメイド服のお姉さんでしゅ」

「え!いつからチャットが繋がってたの?」

「さっきからずっとでしゅw、ライアしゃんにも声をかけたはずでしゅよ?」

 そうだったのか?、そう言えば彼女たちのメイド服を観察している時にパーシィが横で何か言っていたような気はするが、見た映像を頭の中で分析する為に思考能力の大部分を使っていた時なのでスッカリ忘れていたようだ。

「もしかしてオレ何か言ってたか?」

「小さい胸がどうとか、オヘソがどうとか、太ももがどうとか、独り言は声に出さない方がイイとボクは思いましゅ・・・」

「小さい胸で悪ぅ~ござんしたわね~」

「ユウちゃん、あまりイジメてはドロボウさんが可愛そう」

「だからオレはドロボウさんじゃないって言って(ry・・・」

「あら、ごめんなさい><。ではヘンタイさんとお呼びしても?」

「メイ、そっちの方が全然ヒドイと思うんだけど・・・?」

P-12へ続く
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