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2016.01.23 *Sat

【小説】 「それは・・・よくある話のオンライン?!」 第1話(P-9) / 桂木 けい

(どうしてこうなった?計画は完ペキだったハズだろ?)

 最初に傭兵ギルドの連中からこの話を聞かされた時には耳を疑ったモノだ。確かにオレも教会のリアル世界の法律のような規律やルールを求める生活には、本当に嫌気が刺して抜け出したハミダシ者の1人だった。

 でもオレ剣の腕を見込まれて、一時は教会騎士団にもお声が掛ろうかと言ったトコロまでは順調だったんだがなぁ・・・。このオレを見込んで後ろ盾になってくれそうだった、当時であれば教会最高のウィザードだったクレメンスさんがあんなコトにさえならなけりゃ・・・今頃は・・・。

 そりゃあ教会のウィザードなんて、そんなカタッ苦しい立場だったらオレたちの知らない苦労とか、誘惑とか、汚職とか、そんなのあるのが普通じゃね?。教会だってもうずいぶん前からNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)じゃなくて人の手で運営されているって話じゃねぇか。

 そんな俺たちのクレメンスさんを・・・あの魔女め!。きっと後ろから奇襲を仕掛けて戦闘体制の取れない状態で一方的に攻撃したに違いねぇ。だからとは言えねぇが、傭兵ギルドの連中からあのアマっ娘を叩っ殺せると聞いた時は、嬉しくてつい話に乗っかっちまったんだよなぁ。

 だからクレメンスさんを襲ったように、今度は自分が後ろから襲われた時の顔を拝みたかったんだが、あの魔女め、まるでオレたちの襲撃を事前に知っていたかのように、一目散に敵モンスターの中を突破して行っちまいやがった。本当にオレってツキに見放されてるんだよな、つくづくそう思う。

 しかし、本当の誤算てぇのは、その後からやって来たんだ。

「フフwどこに隠れているのかしら?いつまでも隠れてないで出て来て下さらない?」

 もし知らないヤツがこの優しそうな女性の声を聴いて「は~い、ここです~」なんてフラフラと出て行こうものならば、即座に運命が決まってしまう事だろう。もう既に先ほどからオレの近くに居た数名の傭兵たちがエジキとなってしまっている。

 話しを最初に戻そうか・・・。

 最初は教会のヤツラを後から攻撃して、チリヂリになったトコロを1人ずつイタぶってやろと考えていたワケよ。そんな時にローズピンクのワンピース姿のベッピンさんが、ポツンと1人で逃げ遅れているのを見つけたオレたちは、この戦闘が終わった後の”お楽しみ”を想像してココロが高ぶったモノだったんだぜぇ。

 まだオンナの方はオレたちが敵かどうかなんて知らないだろうから、一緒に逃げるように誘って、まんまと森の奥へと連れ込んだのさ。そこで仲間たちと教会騎士団とあのオンナをこの後どうするかなんて話していたら・・・。

「すると皆様は教会の敵さんだったと言う事で宜しいでしょうか?」

 気が付けばあの育ちの良さそうなと言うか、世間様を全く知らなさそうな、それでいて出るトコはリッパに出ているオンナがキョトンとした顔でオレたちの話しに混じっていたんだ。

「教会はオレたちの敵だけど、お姉さんとは個人的に仲良くしたいなぁ~なんてw」

 な~んて、その場に居た全員が鼻の下を伸ばして、あのオンナのカラダを嬲るような目つきで見てでいたその時だ!。

”バリバリバリ!バシバシバシッ!!”

 オレの全身に電撃が走った!。

「おめぇ、まさかっ!プリーストじゃなかったのかよ!」

 今の電撃はどう考えてもメイジやソーサラーが使用する電撃魔法の1つ”バルボルト”じゃねぇか?。しかも、この場に居た誰もがオンナの呪文詠唱を聞いていないのは、ど~ゆ~コトなんだ?。

 電撃魔法のエグイところは、攻撃が命中した後に麻痺や痺れを伴うと言うコトだ。たまたまオレが着ていた鎧に電撃に対する耐性があったおかげで、その後も何とか体を動かす事が出来たワケだ。そして倒れたヤツラを置いてきぼりにして、オレの他にも3名の戦士たちが脱兎のごとく走り出したんだ・・・。

 すると、あのオンナがあそこで逃げ遅れたヤツラに対して、もう一度トドメの電撃を浴びせてから空中をフワフワ飛んでオレたちを追いかけて来たんだ。しかし、それほど早くは見えなかったハズなのに、気が付けばもう近くまで追いつかれているのを感じたオレは周囲の草むらへと飛び込んだ。

「フフ、大丈夫ですよぉ~、何もしないから安心して出て来て下さいねw」

 そうなんだ、何もしないのに、その後もオレと一緒に逃げだした3名の屈強な戦士たちが順番に引きずり出されて行って、しかも一撃で倒されたのを目撃たんだよ。だから何があってもあのオンナの前へ出て行ってはならねぇと、オレの本能がそう言ってやがる。でも何故かあの声を聴いていると、意識が遠くなりそうになるんだよなぁ。

「ヒナと仲良くして下さるのでは無かったのですかぁ?」

(だ、だれがオメェみてぇなバケモン女なんかと!)

 このままココに隠れていても、いずれあのオンナに見つかってしまう。だが幸いと言うべきか、あのオンナの飛行速度はオレの疾走速度より早くはねぇと思う。だから、このままもう少しだけ様子を見て、あのオンナとの距離が少しでも開けば、もう一度ダッシュして必ず逃げ伸びてやるぜぇ。

 そして、あのオンナがオレと反対の方角へとフワフワ浮いて行ったのを見た時、オレの頭の中に”今だ!”と閃いた。そりゃぁもう命が掛っているから、いつもより全然早く走れたような気はしていたんだ。

「たま~に居るのよねぇ~ネズミさんのようにシブトイ方、ヒナは大好きですのよw」

「だれか、た、た、助けてくれぃーーー!!」

 この日、森林エリアでは雲一つ見当たらない晴天だったのだが、空から大地に向かって地面を切り裂くように、いくつもの光の矢が降っていた事を誰も知らない。


P-10へつづく
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