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2015.12.28 *Mon

【小説】 「それは・・・よくある話のオンライン?!」 第1話(P-1) / 桂木 けい

 何と言えば判って貰えるのか・・・、イロイロとあり過ぎてオレの頭では上手く整理して言葉にするコトが出来ない。コレは、そのぉ何と言うか・・アレだアレ。説明しようとするほど言葉に詰まってしまうのは、オレが軽度とは言え対人恐怖症の元”引きこもり“だからだろうか?。

いや・・・まてよ?、この”引きこもり”という表現は正確ではないかも知れない。

何故なら、今のオレは引きこもっていると言うより、閉じ込められていると言った方が正確な状況に置かれているからだ。ぅ~ん何やらヤヤコシイ表現になってしまったが、コトの顛末をカンタンに説明するとこんな感じになる。

最初は軍用目的や医療用として開発された3Dヴァーチャル体験システムだったとニュースで報道されていたが、その後には建設用途を始め多くの業種へと転用が進み、更には娯楽用としてゲームシステムに大変革をもたらすようになったのは皆が知っている通りだと思う。

そして現在の技術では、完全に人間の視覚や聴覚などを仮想現実として人体と同調させる事が可能になった経緯を考えると、開発者の方たちには本当に頭が下がる思いがするよな。

 今でこそ普通に使われているこの3Dヴァーチャル体験システムは、社会に大きな変化をもたらしており、例えば仕事の成果品が電子データのみとなるような業種に限ってなら、会社までもがこの仮想空間内に存在しているくらいだから、その他の状況についても想像が出来るだろう。

 おおっと、こんな堅苦しい話がしたかったんじゃなくて、ほら・・・以前ならマンガや小説、それに映画の中でしか存在しなかったシステムが、フツーに人々の生活の中に溶け込んでいるという事を説明したかっただけなんだが、何やらコムズカシイ話になりそうなのでこの辺でやめておこう。

 そして、マンガや小説、そして映画でよくあるシチェーションの通りと言えばいいのか、今のオレはこの仮想世界の中に閉じ込められてしまった、おマヌケなプレーヤーさんたちの一人である。

細かい事はハショルとして、全プレイヤーが集まる広場に”いかにも”ゲーマス的なNPCが出て来て「このゲームをクリアしない限り、現実世界へは帰る事が出来ないからね!、そそ、当たり前の事だけどゲームの中で死んだらリアルでも死にますのでヨロスコ~ナンチャラカンチャラ」なんてワザワザ丁寧に教えてくれたものだからさぁ大変!。

 広場に集まった多くのプレイヤーたちからは「あれ?ホントだ!」とか、「ログアウトできないぞ!」とお決まりのセリフがあちらこちらで叫ばれ始めた。

 ログアウトが出来なければ、プレイヤーはず~っと寝たままの状態になるらしい。家族の誰かが話しかけたとしても返答は無く寝息だけが繰り返される。もしこの状態でムリヤリにでもヘッドセットを外されればどうなるのか?。まだこのシステムの概要について細かなトコロまで解明されていない今の状況では余りオススメは出来ない。

 このシステムに使用されている脳波同調技術は元々は軍が開発し、医療技術が組み合わさったうえ、マッドでサイエンティストなクリエイターと呼ばれる”変な人”たちが、ムダに高度な技術力を元にして最初からプレイヤーたちを逃がさないように計画・開発されたハードとソフトだと言う事から考えても、決して一筋縄ではいかないモノだと覚悟を決めておく必要はありそうだな。

 あのNPCのゲーマスが言うには、一度このゲームへと入り込んでしまった脳は、ある種の睡眠状態となっており、プログラムから解除命令が発せられない限り、植物状態のままいつまでも眠り続けてしまうらしい。モチロンだが一度外してしまったVRヘッド・ギアを元に戻したとしても、一度外された事によってプレイヤーの脳は停止したまま元に戻らないのは、広場で隣に居たヤツが急に倒れたまま、(中身が)いつまでも戻って来ないのを見て大体の事情を皆も理解したようだ。

 でも心配なんてするコトなんて何も無いんじゃないかな?。オレが見た映画なんかでは、家族がヘッドセットを外してもプレイヤーが目覚めないので病院へと運ばれるのが大体の展開だ。そして診察をした医療機関から各地方自治体へと事情説明が行われ、最後は救急隊と警察が連動して一斉にプレイヤー保護へと事態が進むハズだ・・・と思う。

 そして医療機関へと運ばれたプレイヤーたちは生命維持装置に繋がれ、公衆無線回線へ繋がったVRヘッド・ギアの電源確保も同時に行われるだろう・・・だから心配なんて、ゲームの中でしたってどうしようも無い。
 こうなった以上は”たとえ”命がかかっていたとしても、この世界の中でせーいっぱい生きるしか道は他に無いのだから。

 こうしてこの世界へと閉じ込められたプレイヤーたちは、自身の命を賭してゲームを進めるか、それともいつまで安全なのかは判らないが、とりあえず街中で過ごす以外に選択肢が無いと考え始める。腕に自信のある者たちが徒党を組んでクランとかギルドなんてものを作ってガンバっているが、果たしてそのうちの何人のプレイヤーが本気でゲームクリアを目指しているかなんて本当に怪しいものだ。

 ある者は己の使命感に打ち震え、またある者は自身の強さを確かめようと経験値を貯めこんでいるが、マッドでサイエンティックな変人が創り上げたこの世界が、そんなヌルゲーだと誰か言ったのかなぁ?。ましてや自分のHPが”0”になれば永遠の眠りが約束されている状況で、ゲームの結果が気に食わないからと言ってリセットボタンを探したとしても、そんな気の利いたモノなんてドコにも無い・・・。

 やがて時間が経過するとともに、いくつかのグループへと分ける事が出来るようになったのは、マンガや小説、そして映画と同じ経過を辿ったと言えるだろう。

 このゲームの公式アナウンスでは、“同接”が約10万弱だとアナウンスされていたが、今でも攻略を続けて戦っているのは、ざっと見てそのうちの約2~3割程といったところか?。まだ戦死者の数はそれほど多くは無いようだが、先のエリアへ進むほど被害者が多くなるのは結果を見なくても予測できる。

 あとの残りは攻略組のサポートをしたり、街の中で商売を始めたりする者が居たり、街の近くで弱いモンスターを狩ってその日の糧とするなど、時間の経過によって職業と言うか、生業と呼ぶかは判別が難しいが、とにかく生活の多様化に応えるように新しい仕事が増えていくといった感じだ。

 しかし、リアルでも存在するように、ここでもリアルと同じ程度の確率で困った事が起こってしまう・・・そう犯罪行為だ。

 真面目に狩りをしたり、商売をして所持金やアイテムを稼ぐのでは無く、手っ取り早く持っているヤツからイタダイテしまおうと考える不貞の輩が居るのはここも同じで、スリ、空き巣は元より、強盗や殺人まであると言うから驚きだ。

 もっとも、この世界には政府の警察や裁判所なんて存在しないから、罪を犯した者はとっ捕まったら最後、まわりの皆からリンチを食らってHP”0”の状態にされたり、ドコカへ閉じ込められてしまって、いつ赦されるかも判らない実質終身刑というコトもあるから犯罪者の側も命賭けだ。

 このように攻略を進める者、それをサポートする者、攻略には関わらない者、犯罪を犯す者と大きく4つのグループに分ける事が出来るが、肝心のオレの立場はと言えば、今挙げた4つの中のどれにも当てはまらない・・・というのが正直なトコロだろう。

P-2へつづく
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